sixtyseventh.diary

とりとめはない

2021-01-09 僕が旅に出る理由は大体100個くらいあって

朝起きてすることといえば、土曜日はまず資源ゴミを出すことだ。燃えるゴミに比べて回収がえらい早い。ついつい頼ってしまうヨドバシドットコムの段ボールを捨てないと大変なことになる。そんなわけで資源ゴミを出したり赤子にミルクをやったり娘に牛乳を注いだりしているうちに、あれやこれやとやることを思い出す。そもそも部屋の掃除が追いついていないので部屋の掃除をして洗濯機を回して、娘の保育園継続書類を書いて、赤子の予防接種の予診票を書いて……家事というか育児は思いの外事務作業が多い。家事代行があるんだし育児事務代行みたいなサービスはないもんか。月大体平均5時間もコミットしないと思うのだが、進捗管理等を考えると1万円くらい支払ってもいい気がする。忘れたときのダメージがでかい。

予防接種には区のコミュニティバスのようなものを使って向かうのだが、いつ乗っても日中はガラガラで運営が心配になる。なくなるとちょっと不便。ちょっと不便だけれど、かつて厚木に住んでいた時に比べれば何も不便じゃない。せいぜい、車を買う事はないなと確信する程度。赤子は空腹と眠気でイライラして注射にもキレていた。お疲れ様でした。

帰り道ビールを買って、赤子の世話をしつつ水分補給をする。昼飯は春日通りのカレー屋のテイクアウトを食べる。ちょっと油分が多いと感じた、そういう頃もある。そして今日の一大イベント、ピアノの体験レッスンに向かう。

昭和通りを南下し、和泉橋を越えてすぐ西に入ったところの教室。私は音楽をきちんとスクールだのなんだのでやったことがない。学生時代に弾いていたベースはあれは完全に独学だった、アコースティックギターもそう。ト音の五線譜はまだ読める気がするがヘ音の五線譜はもはや勘が取り戻せないと思う、と背中を丸めながら告白する。でも、ジャズを弾いてみたいのだ、と告白する。何をやってみたくて、何ができないのか、正直に言うのは照れくさい。

個人レッスンの形で講師と少し弾く。思ったよりピアノの鍵盤は重く、だんだん押し込むように手を動かしていたら直される。そうそう、そういうことを教えて欲しいのだ。運指とか。割と弾けそうですねー、なんておだてられて、ううでもそのレベルにはまだ至っていないのだと内心ストイックになる。少しずつ五線譜を思い出す。そうだそうだ、これだったな。もっと練習したらもう少し思うように指が動くんじゃないのか。うおお、となったところでレッスンの時間が終わって大変悔しい。しかしこの手応えはちょうどいい設計だな、悔しいなと思って入会申し込みを即行ってしまう。まぁ元々ピアノ弾きたいなと長年思っていたしな……。申し込む、といってから色々割引をしてくれたが、もうコンバージョンしてるから大丈夫ですよ、と思いつつ、感謝の念を伝える。こんな状況だからきっと受講生が減ったり、新規獲得が厳しかったりするのだろう。私はこんな状況だから、せっかく出産したのに飲みにもいけないし、暇なんだよなぁという感じだが。ピアノレッスンについてはそこまでリスクは高くないと思う。

ヨドバシカメラでピアノを見て、あぁ欲しいなぁと思いつつ帰宅。家族とちょっとビールを飲んだらすぐに酔いがまわったのか眠くてあっという間に寝落ちする。その上起きると頭が痛い。軟弱である。飲みたい気分の時にあんまり飲めないのは残念。

電子ピアノ買おうかな、しかしスペースがなぁ、と考えていたら、秋葉原に24時間やっているピアノスタジオがあることが分かって、東京に住んでるって最高だな、何でもかんでもサブスクリプション気分だな、と浮かれている。家賃分、いろんな恩恵があってしかるべきだし、その恩恵に対して、私は十分な家賃を払えるように頑張って稼いでいかんとな、と気を引き締める。私は私が楽しむために稼いでいて、稼ぐ途上も楽しい手段であれば最高だ。

そんなわけで割と気分の良い土曜日を過ごす。