sixtyseventh.diary

とりとめはない

2021-09-18 わたしはパイナツプルジュース

朝から雨音が激しく、ほんの少し家から出ただけでかなり濡れた。台風の接近に大いに恐れ、非常用ラジオの電池を交換したが、二度寝したり子供に怒ったりしてるうちに温帯低気圧に変わり、今は雨も止んだらしい。

台風の被害もなく、知らぬうちに過ぎた人ののんきな感想とは裏腹に、死にはしないものの被害を受けた人もいるわけで、そういう無神経さが人を人たらしめているのだという気もする。何かを腐してもいいことはない。まして、友人でもなければどうでもいい。が、無神経さに少しだけ、げんなりする。

子供からのリクエストでZ会のワークをやらせ、褒めてる時間は気が楽だ。子供とのコミュニケーションはやはり苦手で、そもそも子供の時から子供とのコミュニケーションは苦手だった。お題目として、子供を認めて褒めてやらねばならない、があり、実行したいと考えるも、子供の話全てを興味深く聞けるわけではない。彼女なりの世界観が面白いときもあれば、繰り返し聞いた話や同じ話を尋ねられたりするのは正直なところ面倒くさい。親だからといって私は子供のすべてをわかりやすく何とか出来る人間ではないのだ。学習であれば、同じ話題を同じように扱えるし、なんであれいまひらがなが正確に書けようが書けまいがどっちだっていいので気楽だ。まあ本当はちゃんと書いてほしいが、年中児に筆順を正確にやらせる必要はない。そもそも筆順自体、本質的にはどうだっていい。小学校にあがったらつきあわされる無駄に、今からうんざりすることはないのだ。

彼女はだいぶ賢く、そういうところは私にも分かりやすく褒めることが出来、楽しむことも出来るので、もしかすると母親はワークをする時間には優しいみたいに思われてしまっているのかもしれない。申し訳ない。彼女がどうであろうと、年相応に挨拶が出来たり返事ができたり、食事のマナーがそこそこ身についていたりすればいいのだが、それ以外のことについて、私は、人の評価軸が学習能力というか知性くらいしかないのだ。自分には人より優れたものは知性くらいしかないと思っているから。それも突出しているわけでもないのだけれど、相対的に考えて、私に知性がないというのもおこがましい気がする。

考える力、自分に何があればやりたいことが出来そうかが分かると生きていくのがやや気楽になる。全くなければそれはそれで楽かもしれない。中途半端に、自分で物事を考えてないくせに考えた気になっている二流、三流が一番みすぼらしい。考えた気になって、考えることを放棄しているバカに、自分の子供がなるのは嫌だなと当然思う。考えることが正しいか、深いか、とかはどうでもいい。他人の言葉を鵜呑みにしたり、他人からの承認を鵜呑みにしたりするのがみっともないと思っているだけだ。私はそういう人を本当に軽蔑している。私は私で考えて、それが浅薄だろうと誤ってようと、その考えるということを大切にしている。

最近は頭がわあわあうるさく、思考がとめどなく流れゆき、はしばしを夫に紹介してはまた次の話をする。それでも追いつかない。昼、日記に書こうと思ったことも夕方には忘れてしまって、またどこかで思い出したりして、そしてまた忘れる。躁状態なのかもしれないが、体力は等しく、そこまで気力は持たない。

娘の教育は、関心の高いトピックだ。一方、学歴としては、例えば御三家やそれに類するところに行けないのであれば私立中学なんかに投資しても、と思うラディカルさもあり、しかし更にバツの悪いことに私も夫も高校受験をしたことがない。なので、国立か都立の一貫校でも行ってくれれば御の字なのだがとは思う。自分の中学生の時期なんか、将来に期待する気もおきなかったし、そんな経験が故に中学生を鼓舞させることは土台無理のように思える。高校なんか行かねえ、と言われたら、行っとけばいいと思うけど、ほんとに嫌なら行かなくていいのかなぁ、なんて考えそうだ。

さて、明日晴れたら子供らを公園に連れて行くか、まちの博物館でも行くか考えている。それなのにこんな時間まで起きてしまった。最近夜ふかし気味だ、スタリラというソシャゲ熱が再燃してしまったからだ。今更どうして。

開発部はエンジニアの採用に困っているし、私も採用広報をするには、というか適切な求人票を作るにはどうすれば、と考えあぐねていたので。あんまり期待していなかったけれど、割と良かった。どういう論点で媒体に載せる文章を書くか、が分かって助かった。

良かった。でももう少し分量があっても良かったかもしれない。羽田氏の小説はかなり好きなのだが、時折登場人物の名前にしっくりこないことがある。小説の本筋とは関係ないのだが、しっくりこないなと思っているうちに読み終えると名前を忘れてしまう。その人のいる空間のことは思い出せるのに。

小島

小島

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短編集、とてもよかった。小山田氏の小説も大好きだ。本屋で見つけられてよかった。ねこねこと、ひな鳥のやつが良かったな、表題作もよい。全部好きだけれど。なんとなく瀬戸内の土地のにおいがするなと思ったら、小山田氏が広島市出身と知って納得。デビュー作から読んでいたはずだが一冊読みこぼしているものがありそうだから本棚を確認せねば。

上野駅の本屋、明正堂がどんどん文芸の棚を狭めていて非常に不安になっているんだった。あれはやめてほしいが、売れないんだろうか。買い支えないとな……。