sixtyseventh.diary

とりとめはない

2023-01-21 森美術館「六本木クロッシング2022展:往来オーライ」

そうだね、日本は風景が災害や開発や社会問題で消えることにセンチメンタルになりやすい国かもしれないね(諸国で流れ着いてくる作品は、もっとテーマが違う気もする) 私も太平洋のことずっと考えてるね、人を描くことと同じくらい街を書くことも好きなのと、人物の語りが微分されてまた積分されたような、復元しきれない場所や人物は今のAI社会に大きな意義がある気がしたよ。なんというか、非常にナラティブな作品が多いし、それらは百年後どう振り返られているのだろう。とかね。 また喋りながら見よう、今度は感想戦もやる。

高校の同期と見に行く。彼女と高校時代に格別に親しかったわけではないが、卒業後、SNSを通して割合仲よくなった。彼女は大きな植物を持って六本木に現れた。

この本を読んでから、人と話しながら美術作品を見たいと考えていて、そこまでの種明かしはしていないが、彼女に声をかけてみたのである。話しながら見ようとは言ってないものの、彼女なら結構喋ってくれそうだ、と。

六本木クロッシングは10年以上ぶりに行った。

冒頭書いたように、松田修インスタレーションが未だに忘れられない。インスタレーション、映像作品はあまり見るのが得意ではなかったのだが、松田修のそれは本当によかった。

やんツー、SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUADの作品もよかった。マシンな感じと有機的な感じ、これを作家性と言うのだろうか? 非常に好みだった。ずっと見ていたい、この場にいたいと思った。

いずれも写真を撮ってないのは、美術館で携帯電話を触るのが嫌だからだ。

3時間ほどかけて彼女とまわり、こうやって描いたのかもしれない、あれはなんだろう、これはずいぶんすごい、などなど楽しく過ごした。あまりに長く展示を見たので感想を語り合う体力が残っていなかったが、次は感想戦も本当にやりたい。こうして一緒に美術館に行きたいと思える人がいて幸せだ。