2026年2月から7月をメインに中学受験を振り返る。ようやく6分の1が終わったか、と安心する。
スナメリ。特別展「いきもの超ワールド展 国立科学博物館×ダーウィンが来た!」にて
前提:新規入会ではなく、継続客である
メインプレーヤーである娘のAは都内の公立小の4年生だ。中学受験が特に盛んというほどではないが、特異というほどでもない。
グノーブルには新小2から通っている。理科社会があって、Aが関心を持っていたからだ。念のため付言すると、小2から中学受験の準備をする必要は一切ない。グノーブルに通う前は、3歳からZ会幼児クラス、小1の途中で早稲アカ通信に切り替えたが、早稲アカ通信があまりハマらなかったこともあり、いっそ通塾させるかと考えた。当時、他に習っていたのは造形教室のみである。
半年で変わったこと:自分のスタンス
この半年間、試されていたのは子どもではなく、間違いなく「親である私の心構え」だった。
時には感情的になり、激しい喧嘩を繰り返したことも事実であり、そんな喧嘩をしてまで中学受験をさせてどうするのだ、と何度も自問自答した。が、一度始めた中学受験という競技(あるいは、ゲーム)をやめることは、私の中では重大な決断になる。いずれかといえば、なんとか理屈をつけて継続すべきだという価値観でもある。
「中学に進学するのは私ではないのだから、本人が当事者意識を持つべきだ」という根本の考えは2月の頃からずっと変わらない。しかし、一緒に暮らすものとして「Aに良い中高生活を提供したい、そのために寄り添って一緒に走りたい」という願いがあるのもまた事実。ほとんど、私の押し付けでもあるだろうと自覚している。根本的には、こんなことを始めたのはエゴイズムからだ。
「あなたの受験なんだから、もっと真剣にやれ」と言うのは、合っているが間違っている、と最近思うようになった。「私の願いに少し付き合って、一緒に真剣にやってくれないか?」と誘うのが正確だと思い直している。
半年間の成績について:最優秀ではないが、まあまあいい感じ
全体的な立ち位置:ハイレベルな母集団が集まる(!)グノーブルのなかで「上位3割〜4割」をキープ。最上位群固定ではないが、中位上〜上位クラスとは言えそうだ。
国語・理科・社会:最初から安定。特に理社は、範囲のない実力テストでも得点源になるなど、記憶力の良さ(幅広い謎知識)に助けられ比較的上位クラスでの安定飛行が続いている。
算数:スタート時は下位レベルで苦戦。ちなみに、もともと算数は別に苦手科目ではない。小3の頃は全国2位を取ったこともある。だからこそ初期の躓きには焦ったが、原因分析ののち基礎絞り込みを徹底した結果、6月には中位上〜上位クラス程度へと、なんとか回復を果たした。
初期2ヶ月程度:すべてを完璧にこなすのは諦めた
スタート当初、テキスト量は多いと脅されていたが、感覚的には「まぁ増えたけどこんなものか」という印象だった。ただし、折しも2月は私の仕事が極めて厳しく、時間的にも精神的にも全く余裕がない。そんな中で、最初に出した結論は「スクラップ&ビルド(取捨選択)」だった。
理社は「構えない」:幸い小2から理社に触れていたことと、家庭内の雑談により知識のベースがあったため、比重を軽くしても大崩れしなかった。
通塾当日の知識チェックは諦める:当初は帰宅後にすぐ知識チェックをしようと試みたが、帰宅時間の遅さと親の気力が持たないことから断念。翌日以降に分散させる方向性に切り替えた。
算数の「引き算」:3月の初のグノレブで算数が振るわなかったため、すぐに先生に相談。復習回であるTテキストは普段の学習からバッサリ省くことにした。その代わり、毎回の確認テストとNテキストの基礎〜標準を徹底的に固めることに注力した。結果、Nテキスト・Nテキスト家庭用・Tテキスト・計算マスターと、種類が多いものを半端に着手していたのが敗因だったと分かる。この「やらないことを決める」割り切りが、4月以降の安定を生むことになった。算数は効果的な取り組み方が難しい科目だからこそ、早い段階で先生に相談して何が必要かクリアにすべきだと実感している。
京王線のプラットフォームにて。物事には優先順位がある
学習管理:思想は変わらないが、こまごま方法論は変えた
1週間の大まかなルーティン(何曜日にどの教科のどのテキストをやるか)は2月中に枠組みを作り、おおよそ変えていない。
一方で、1日のスケジュールとして「何時に何分やるか」まで落とし込むことはそもそも目指さなかった。そんな細かいことに従うのも従わせるのも気持ち悪いからだ。「一日のタイムスケジュールまで管理する気はない」という前提のもと、試行錯誤の末に7月頃に行き着いたのが「付箋方式」である。
テキストの表紙に、「提出・処理の期限日」と「やる部分(ページや問題番号)、やること(新規着手か、直しか)」を書いた付箋を貼る。
これだけだ。これにより、Aは「今日何をすべきか」の視覚的な見通しが立ち、私はタスクを日次で組み立てずに済んで気楽になった。期限がいつだから、いつやる。今日はこれくらい進めないと追いつかない、くらいのことは小4でも考えてほしいと思っている。
公開実力テストにどう向き合うか
7月にあった範囲のない「公開実力テスト」では、特別な対策を一切しなかったにもかかわらず、持ち前の記憶力を活かして理社が高水準で踏ん張り、グノレブ以上の好成績をマーク。上位クラスを維持して夏期講習を迎えることができた。
一方で、漢字を丁寧に書く必要があったり、算数の小問集合を落としたり、課題はまだまだある。しかし4年生のいまは「クセとして固定化されないよう、都度注意する」程度に留め、過度に焦らないことにした。はっきり言って、計算ミスはなくならない。計算演習を増やして計算ミスの割合を落としていくしかないし、計算ミスにより不都合があると当人が実感しない限り、見直しも不十分のままだろう。
今後も公開実力テストに特別な対策はしないと思う。公開実力テストが良くても進学先に届くわけではない。むしろ、受けた後に苦手な部分やそこまでの過程で克服できた部分を見直すことにこそ意義がある。
学校選び:本人の「表情」を観察
塾主催の説明会への参加は昨年一通り巡ったため今年は落ち着いているが、その分、今年はAを連れて学校主催の説明会や見学へ直接足を運ぶことに軸足を移した。進学してほしいと思える学校(本命校)は心の中にあるものの、無理な受験結果を招かないためにも、視野は広く持っておきたい。
中川運河にて。ささしまライブからのクルーズ名古屋
学校選びにおいて、今のところ下記が軸になると思っている。
「雰囲気がしっくりくる」は言語化が難しいが、何であれ適温・適度な肌触りというものがある。A自身が見学した学校のどこに強く印象を残しているか、現時点では不明な部分も大きい。しかし、校舎を歩くAの「生の表情」や「何に興味を示しているか」を隣で直接観察できたことは、行って本当に良かったと感じる大収穫だった。
来年(5年生)以降は、土日にテストや講習が詰まり、学校見学に割ける時間は間違いなく激減する。勉強に当てずとも、学校見学とトレードオフになるA自身の体験や遊びを犠牲にすることは最小限にしたい。だからこそ、この秋は文化祭などにも積極的に足を運び、親子でたくさんの「空気感」を肌で集めておきたいと思う。