sixtyseventh.diary

とりとめはない

逆に宣伝活動

朝,スタリラに集中するのを控え,昨日のZ市役所から連絡が来るのを待っていた。「封筒を集めているのでください」に応えてもらえるとはあまり思っていなかったものの,もしかすると……という期待があったのだ。

そして電話が鳴る。「一部でよければお送りいたします」という天使の回答。私はとても嬉しかった。封筒を集めていますって何だよ,と自分なら思う。怪しいやつじゃないのか。とはいえ,封筒が集まってくるのを安閑と待っているわけにはいかない――私には,大きな目標があるのだから。

そこで,考えた。意外と直球ストレートの「封筒コレクターなんですけれど」で協力してくださる自治体もあるんじゃないか。というかむしろ直球ストレートでいったほうが,「そんなことしてる人いるんだ」という宣伝活動にもなるんじゃないだろうか

今日は「検索もされない君の街」をテーマにいくつかの自治体に電話をした。いや,検索されるまちも含まれています。とはいえ中には「この市町村に思いを馳せたの本当に初めてだな……」という街もあるのだった。街というか町というか村というか。どこの自治体から連絡するか,今でも正解は見えないが,市町村合併という私のあんまり好きでない事象を念頭に,あまり有名でない自治体を適宜入れることにした。どこかは,ブログでは報告しない。もし,封筒を集める趣味の人が他にもいて,同じ自治体に電話をすることがあったら迷惑だと思うからだ。ネット上ではどこの自治体が直球ストレートに応じてくださったのか記す気はない。地方自治として必要な行為ではないといわれたら,それまでだもの。封筒コレクターに応じる業務。

自治体によって違う保留音や所管課に感心しながら,電話越しにお願いする。個人的な趣味なので申し訳なく思っていること,自治体の名を騙るような流用等は一切しないこと,郵送代は当然私が負担すること。今日はすべての自治体で「一部で良ければ」と対応していただき,非常に嬉しく思った。住民でもないのに申し訳ない。いつかこの善意に報いられるようになりたい。できれば,「自治体の封筒なんか集めてる人いるんだって」と話題にしてほしい(欲張り)。

ところで色々な自治体に電話をかけていて気付いたが,そもそも私はただの役所フェチなんじゃないかという気がしている。公務員の仕事は全般的にはそんなに好きではない(好きだけど,公務員として行うのは……とこれを語ると長くなる)が,役所然とした様々な物事には興味がある。そういう意味で,自治体に直接電話をして雰囲気を味わうというのはなかなか面白いものなのだけれど,全部の自治体に電話して集めるのは難しいし,それでも「官公庁のすべての封筒」は到底集まりはしないので,並行して協力を募り続けないとならない因果な趣味なのである。

余談だが,「個人的な趣味で封筒をコレクションしておりまして」と切り出したときに「ああ,はい」とたまに応答されるのは何なのだろうか。「ああ(うちで作っているあの封筒のことか),はい」ならいいけれど,「ああ(この前も似たようなお願いあったな),はい」なら同志には名乗り出てほしいと思う。ぐぬぬ。謎である。