sixtyseventh.diary

とりとめはない

2021-08-26 あなた分かりますかルールが分かりますか

どうなっちゃうんだろうな、と社会に対して思うとき、シナリオを考えてみる。概ね、私が想定できる程度のシナリオ設計で社会が回るような気がすることは少なくない。理解できるだとか、理想であるだとか、そういうことは一切抜きにして、だ。

で、与党の総裁選について。私はT氏が選出されるシナリオが強いと思っている。今、与党が欲しいのは、現総裁のイメージの払拭だ。そして、分かりやすさが与党のシナリオにおける特徴だ。現総裁のS氏の着任当初、分かりやすいエピソードがメディアで報じられた。庶民感覚があり、二世議員とは異なり地方の叩き上げだと。まあ蓋を開けてみたら田舎のボンボンの倅以外の何者でもないと思うが。

私としては、まあそもそも与党支持ではないが、T氏が総裁となり、日本初の女性首相が生まれても何ら嬉しくない。彼女が選ばれるとしたら、女性首相という非常に分かりやすいキャラクターが欲しいからに他ならないのではないか。それにしても、元文科省大臣のS氏がいまさら選ばれるとも思わない。

宏池会が、というか古き良き(悪しき)会派がすっかり壊されたのが政党Jの運の尽きだったような気さえする。元首相のK氏がぶっ壊したのだ。思えばあの頃にはすでに、分かりやすいものに飛びつく国民、有権者、という文化が出来上がってしまっていた。今までの政党Jを壊す、という触れ込みだったが、そもそも壊すならその党にいなければよかったのではないか。一方、分かりやすいメッセージに翻弄される有権者は、いよいよ分かりやすいメッセージを求めるようになる。分かりやすいメッセージのない政党は、もう、マニフェストだって読む気をなくしてしまう。パンダは一つのことしか出来ないし、日本人……または識字能力のある人間のうち、想像を上回る割合の有権者が、5行以上の文章を読めない。こんなブログ読んでるあなたは頭おかしいぜ。

とにかく、分かりやすいストーリー、そして衆院選を戦い抜ける強いストーリーを党員や党所属の議員が求めるならば、T氏が選ばれるだろう。そういったものを、求めるのではないか、と私は思う。あるいは、党員の票が派閥政治をリバイバルするのか。

まあいずれにしても私は現与党の支持者ではないから、ちっとも面白くはないのだが、社会にあふれるストーリーを鳥瞰するのは多少楽しみではある。

というわけで今日も頑張って仕事をやりました。

 

事件もののドキュメンタリーが好き。これを読んでた時期、キツネ目の男が実はそんなにキツネ目じゃないと知る夢を見たりしていた。警察はなんというか……この時代をたくさん反面教師にして頑張っておられることでしょう……。

だらだら読み続けていてやっと読み終わった。なぜだらだら読み続けたかというと、とにかく人名を覚えられないので、具体的な描出についていくのが険しかったのである。この本は本当に面白かった。示唆に富んでいる。