sixtyseventh.diary

とりとめはない

2022-01-10 君と落ちてく ゴミ袋で受け止めて

ドヴォルザークに噛まれた人差し指が痛い。一瞬の出来事だったけど、今回はブチ!って聞こえた気がする。さすがに、やめてくれ、とちょっと怒った。出血は収まったがジンジン痛く、腫れてないだけマシか……という感じである。破傷風には用心したい。時間をちょっと置いてまたドヴォルザークと触れ合えるタイミングを作ったところ、彼はまた腕にのぼり、しかし噛むことはなく、ちょっとしおらしくしていた。血が滲むくらいならいいけど本当に前触れなく血が滴る程度に噛むのは参っちゃう。飼育は難しい。

今朝はゴミ出しをうっかり寝過ごしそうなほどボケボケ過ごしていたが、事なきを得た。私は、ゴミを捨てる、というか使わない物をゴミと判断するのが好きだ。すごくすっきりする。快感である。勿体ないからとっておこう、とか、売ろう、とかはどうも合わない。知り合いに譲れる分には譲る。売るのは、知らない人とやりとりするコストが私にとっては高すぎてやる気にならない。私にとっていらないものを処分するために、梱包やらコミュニケーションやらする上に、あまり感心しない企業に手数料を取られて、挙句の果てには知らない人に評価までされるというのはどうにも。売るくらいなら捨てる。ので、売るときの価値まで考えて買うことはない。サスティナブルではないなぁと自覚している。捨てることになる衣服以外はあんまり浪費しないようにはする。衣服もちゃんとしたところのを買うと中古でそこそこ売れる、というのは知っている。それが面倒だから、ユニクロやグラニフで済ませることばかり。最近はユニクロの服も随分長持ちするようになって処分のタイミングが難しい。あとはエイ・ネットが消えてしまったのも、ユニクロやグラニフでばかり買うようになった理由かもしれない。気が向けば高円寺で古着を買うこともあるか。とにかく、CtoCのフリマを利用してちょっとでも元を取ろうというのはない。元はとれないのだ。私にとっては。そういうわけで、ゴミの日にあれもこれも捨てちまえ、使わないし着てないから! というのは気持ちが良い。どうせ捨てるかもしれないからな、とあまり買わない理由にもなる。

ゴミ出しというと、子供のものも結構目立たぬように捨ててしまっている。私が買い与えた、子供向けのなにか――入浴剤から出てくるちょっとしたマスコットだとか、望んでないのに押し付けてくるお子様セットのおもちゃだとか――は、熱が冷めたすきを狙ってそっと処分する。確認したほうが人道的だろう。でも確認したら絶対に「いる」と言われてしまう。それを彼女が管理し整理整頓できるならいいが、そんなこともない。期待すべきことでもない。なので雑に打ち捨てられているタイミングを狙って処分してしまう。顔のついたものを捨てるのは辛い。

服も最近は処分してしまう。きょうだいの性別が違うので、あんまりに女児っぽい服を男児に残しておくこともなかろうと思う。彼がかわいく、ふりふりの服を好むなら改めて買い与えるだろうが、一般的な傾向として、比較的マイナーな事象である男児の女児服好みのために服を収容して置く気持ちには到底なれない。乳児の服はだいぶ取っておいてあるし、90センチくらいまでは親の好みのUNISEXなものを娘も着てくれていたのだが、もう最近は自分の好みに沿わないとお蔵入りになる。私の好みとは違う、当然ながら。そういうわけで、私もそこまで気に入ってるわけではないし、彼も彼の好みがあろうと思うので、処分してしまう。もちろん、娘、息子、と着倒した乳児の服も原則処分してしまう。

娘が赤子のときの服は、第二子を設けることもあろうととっておいていた。第三子を設けることは計画していないので、処分する。これがまたさっぱりする。自分が育児に深く関わる時期の終わりが既に設定されたようで気持ちが良い。気が変わってまた子を産むこともあるかもしれない、そのときはまた新しく買えばいい。哺乳瓶ケースを捨てたときなんかはせいせいした。いや、別に子育てが苦痛なわけではない。ただ、自分の人生の区切り、学校を卒業するとか、そういうものがありそうでせいせいするのだ。転職くらいにはさっぱりする。子供自体は、繰り返すが、育てるのも悪くない。

ほかは平均的な休日といった感じで、最近の中では読書時間をよくとれた日だった。本を読むのは楽しい。翻訳されているものは、特に、そういうこともあるんだ、と新たな知見を得られることが多いので好みだ。本邦の書籍は、翻訳された書籍に比べて特に玉石混淆だから。どこの国でもそうだろうけれど。翻訳すると判断される、そのフィルタはまあまあ役に立つ。ビジネス書も読むことは多々あるが、基本的にはポジショニングトークばかりであまりあてにはならない。ポジショニングトークで許されるなら私もいつか本を出せるビジパになりたい。うーん、どうかな。レビューで酷評されてたら寝込みそうだから仕事のことではわざわざ叩かれたくないな。封筒のことならなんとでも言えや、と思えるのに。

明日は週始めなのに早い時間にミーティングを設定してしまって後悔している。

読むのに随分長い時間をかけてしまった。ヨーロッパ情勢にさほど明るくないが、この本で垣間見えることもあってよかった。何より東京書籍が出版しているのが良いね。メルケル自身のバックグラウンドについても知らなかったところで、結構興味深い政治家だった。グローバリゼーションのバベルの塔としてのドナルド・トランプ、みたいなことをふと考えたので、この着想を強化するアメリカ政治の本でもあったら紹介してください。邦訳されてるもので。