sixtyseventh.diary

とりとめはない

2024-03-22 (国立科学博物館「大哺乳類展3」)

在宅勤務。さくっと資料を作成し、レビュー依頼。小学生の学校が休みだったので、午後は一緒に科学博物館に行こうという話をしていた。メンターとの1on1が済んだら出かけるつもりだったが、他の資料のレビューと修正に時間がかかってしまい、小学生を結構待たせてしまう。慌てて科博へ向かう、午後3時。

哺乳類が好きだ。魚類も爬虫類も両生類も鳥類もよいが、哺乳類として、ふわふわしていたり大きかったりする哺乳類仲間たちがやっぱり好きだ。大哺乳類展に行くのは初めてだし、さほど哺乳類にも詳しくはないが、とにかく科博でやるなら行かないわけにはいかない。

齧歯たち

哺乳類が好きだ。哺乳類の分類が数十年で結構変わったことは知らなかった。鯨偶蹄目、なんて分類名も実は知らなかった(クジラの類が偶蹄目に近い話は知っていたけれど)。強いて言えばカバが鯨類に近いという話だが、カバの祖先が鯨類に変化する過程でどんな生き物がいたのだろう。古生物学では化石や復元図を取り扱っているだろうが、実際に出会うことへのロマンというか憧れはあるよね。

齧歯たちの頭骨

哺乳類が好きだ。齧歯目はかなり多様な進化を遂げた(遂げている)らしい。うちにも齧歯目のデグーがいるが、そして昔プレーリードッグとも暮らしているが、あの歯はなんだかんだ野生で生きていくのには取り回しがいいということだろうか。なんとなく、足や腕で戦うより、歯を使って戦ったほうが都合のよい気もする。守りやすいし。人間なんか腕をやられたら終わりだ。腕と歯を比べたら、腕のほうがやりやすい。

くぅ〜〜〜〜〜〜〜アザラシベビーよ

哺乳類が好きだ。海を泳げる、川を泳げる、種類によっては相当長く水中にいられる。なんだか、自分も頑張ればなんとかならんか、という夢を抱く。ヒトの構造上どうにもならないことは分かっているし、潜水服を着たいとかそういう話ではないのだが、壮大な時間と空間を思い、その中の一塵であることに、妙な誇りがある。哺乳類でなくとも、さまざまな環境に適応している生き物などたくさんいるが、親近感のような話だ。そういう雑な感情で生きていく。

哺乳類が好きだ。オオカンガルー骨格標本を眺めて、隣にあったワラビーの大腿骨と比べても、ずいぶん大腿骨が頑強な印象を持った。びょんびょん跳ねているイメージのせいかもしれないが。ずいぶん勝手ながらも、動いているさまを知っている数が多いので、哺乳類の骨格標本でさえ面白い。

哺乳類たち

シロナガスクジラの心臓の大きさや、ミナミゾウアザラシの剥製の大きさに純粋に驚きながら、平日の午後の少し空いている科博を楽しんだ。あれもこれも哺乳類だ。飛ぶものも滑空するものも泳ぐものも走るものも潜るものも歩くものも。剥製がたくさん展示された空間をさまよいながら、似ているところ、違うところを考えてみる。あんまりよく分からないけど、何かがそこにはあるのだというのが、嬉しい。

スケッチブックを持ってスケッチしながら回っても面白いだろうなぁ。小学生と話しながら回ったので、スケッチしようとも思わなかったが。持っていってもないし。休日はずいぶん混んでいそうだ。でも、まるで図鑑の世界に入り込んだような体験ができるのは本当によかった。もう1,2回行ってもいいな。でも、上野動物園にも行きたいな。