sixtyseventh.diary

とりとめはない

2024-03-10(「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」)

おやつに伊豆大島でいただいた明日葉味バウムクーヘンを食べる。明日葉って結構クセがあるのでは……とやや敬遠していたが、さほど明日葉の味はしなかった。それはそれでどうなんだろうか。

地層切断面はバウムクーヘンみたいだなと思ったらバウムクーヘンがある

小学生が美術館に行きたい、というので(マリー・ローランサン展の話をしたから)彼女の好みそうな印象派展に行く。正直、東京都美術館の展示は混んでそうなので行くつもりではなかったのだが……。

睡蓮

午後の遅い時間に行ったので、思っていたほど混んでいなかったが、子供にとっては人垣が邪魔になる作品もある、という感じ。絶対関係ないと思うのだけど、「ウィンスロー・ホーマー《冬の海岸》」を見て、「葛飾北斎《神奈川沖浪裏(冨嶽三十六景)》」を思い出した。

何かの足跡もあり、気に入った一枚。

フライヤー(?)にも使われている「チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》」は小学生の気に入った絵。木漏れ日の表現が魅力的な作品は、印象派によくみられる気がする。小学生に、モネの睡蓮って何枚もあるんだよ、という話をしたら困惑していた。「絵のレプリカってこと?」「違うよ、モネが描いた違う睡蓮の絵が何十枚かはある、っていうこと」。何枚あったのかもわからんな、と思ったが200点くらいあるって本当だろうか。

可愛らしく、うつくしい

「チャイルド・ハッサム《コロンバス大通り、雨の日》」の絵も私は気に入って、帰りにポストカードを買った。

舗装されているのだろうか? 路面の表現が素晴らしい、新しい

そういえば、小学生が「ジュリアン・デュプレ《干し草づくり》」を見ながら、写真みたいだ、というようなことを言っていた。それで、ハッとして「19世紀後半は、カラーの写真を誰でも撮れるような状況ではなかったのだ。だから、こうした写真みたいな絵も評価が高かったのだろうと思う」という説明をした。小学1年生には、カメラが(ましてカラーフィルムが)いつからあるかなんてピンとこないものだろう。子どもによってはそもそもフィルムって何? ということもあるだろうし。それでいて、作品下部に大胆に残るペインティングナイフを用いたような干し草の表現もあり、これも新鮮だった。

バルビゾン派とも言える作品だそうだ

ミュージアムショップで小学生は「ポール・シニャック《ゴルフ・ジュアン》」のフレーム付きの小さなレプリカを買っていた。実際に作品を見たときには、遠ざかるとそんなに気づかない色が、近づくとよく見えて面白いでしょ、なんて点描画エンジョイ方法の伝授をさりげなく挟んだりした。

こればっかりは直接作品を見てほしい

見る予定になかったとはいえかなり楽しめたので、空いてそうな時間や曜日を選んでぜひ。巡回展もあるらしい。

3,4点ある「SNS投稿用」のなにか

小学生も、とても楽しんだらしく、美術館にまた行きたい、印象派をまた見たい、と言っていた。自分が画家になったら……と、構想も教えてくれた。静まり返った展示ではなかったので、小学生と色々話しながら鑑賞できたのも良かったのかもしれない。基本的には一人で展示をみたいと思うが、こうして人と話しながら鑑賞するのも結構楽しいときもあります。

帰宅後、光る君へ。今週の光る君へは少女漫画過ぎた……。えっ契っちゃうの?! と驚きました。ヒャーヒャー言ってしまった。夕飯は晩酌ナシ。職場のチーム定例が9時からと、保育園の送りをかなりシビアに済ませないと間に合わないのが辛いなぁ。